裁判員

⚪一般国民を裁判に関わらせることで市民感覚を裁判に反映させるのが目的とされるのだが、ある日突然「貴方は裁判員に選ばれました。」と告げられたら殆んどの人はかなり動揺するのではないかと思う。
⚪ところがこの制度、大した議論もなくすんなりと決まってしまったような印象だ。対象になるのは刑事事件で、しかも重大な犯罪にかかるものということだから、そんなに件数は多くないかも知れないが、毎日のように殺人事件のニュースを聞かされているとやはり不安になる。
⚪然しこの制度、良く聞けば何だか裁判員は検察官や裁判官に上手く誘導されて模範解答に辿り着くように仕組まれているのかなと思えなくもない。
⚪とはいっても、模範解答では制度の目的は達成されない。市民感覚は厳罰主義だから、裁判官が「三年ぐらいでしょ。」と言っても裁判員が全員「いや、五年は入ってもらわないと。」と言ってそれが通ればメデタシ、メデタシとなる訳だ。だがこの判決も被告人が控訴すればそれでオシマイだ。何のことやら。