セクハラその二

⚪昔、職場にセクハラおじさんがいた。若い女性の尻にタッチするのである。自分はその現場を目撃した事が無いので、その時の女性の反応がどうだったかはよく分からない。只、人の話では怒った人はいなかったらしい。
⚪当時はセクハラという言葉さえ無かった時代なので、そのおじさんの事を悪く言う人はいなかった。それどころかあのおじさんに尻タッチされなかったら女じゃないと言う人さえいた。
⚪だが人間関係は微妙である。きっとそのおじさんは絶妙のタイミングで尻タッチをしていたのだと思う。先にセクハラでキャリアを棒に振った事務次官のセクハラ歴は分からないが、何度も何度も繰り返しているうちに感覚が麻痺して相手を見誤ったのか、それとも登り詰めた人生の最後で気の緩みが出たのか、いや何よりも時代の流れが見えてなかったのだろう。
⚪酒と下ネタは人生の調味料でありスパイスである。けれども使い方を誤ると酷い事になる。一気呑みの強要は殺人罪だし、下ネタも喜ばない人はいる。特に女神の怒りには触れないように留意せねばならない。