元号について

天皇の代替わりを来年に控えて次はどんな元号になるのだろうかということが話題になることがあるが、元号を廃止してはどうかと言う人はいないようだ。元号は明治以降天皇の代替わりに際して改めることとされているが、それまでは吉事凶事を理由に改められたりしていた。
⚪年号がころころ変わるのでは歴史上の出来事がいつ頃の事か分かりづらくなるので、一貫した年号があった方がよいと思うが、それについては干支というものがある。然しこれも六十年で終る。だが西洋では年号はキリスト生誕を起源とするから最後の審判があるまでは一貫する。
⚪断然この西暦の方が良さそうに思えるのだが、慣習というものは変えにくい。ウチの親父は明治何年生まれとか言っているとこれを西暦に言い換えようとは思わない。
⚪然し、天皇の一世一元に意味があったのは、天皇大日本帝国の統治者とされていたからであって象徴となられた今ではその意味は薄れている。それに複雑化した現代においては元号を変えるのも大仕事である。そのせいか元号は使われない傾向にあるようだ。天皇陛下はご自身の火葬を望んでおられるそうだ。元号の存続も望んでおられないのではないだろうか。