大阪都のことその二

大阪都構想住民投票で否決されたにも拘わらず大阪維新はまだやる気である。だが大阪府議会でも大阪市議会でも大阪維新議席過半数を占めていない。ところが当てにしていた公明党の協力が得られないとなって維新はとんでもない戦術に出た。
⚪松井知事と吉村市長が辞職して、今度は吉村が大阪府知事に、松井が大阪市長に立候補しようというのである。投票日は統一地方選と重なるので選挙戦は大いに盛り上がり、維新人気で知事、市長、府議会・市議会の過半数議席を一気にもぎ取ろうという魂胆である。
⚪大阪のことはよくは知らないが、維新は橋下無き後もそこそこの支持があるらしい。但し都構想にどの程度の支持があるのかは分からない。だが維新は先の知事選・市長選で都構想を公約にし、知事・市長を勝ち取ったのだからと都構想推進の正当性を主張している。
⚪選挙の公約は守らねばならない。とはいえ問題は先の知事・市長選で松井・吉村コンビを支持した人々が都構想推進も支持したとは限らない。従って松井・吉村が知事・市長に返り咲き、府議会・市議会の過半数議席をもぎ取って、大阪市解体の住民投票にこぎ着けたとしても、又もや否決ということになるかも知れないのである。