一党独裁

一党独裁と言えば中国か北朝鮮ということになりそうだが、そうとは限らない。一見民主主義的な国に見えても実態は限りなく一党独裁に近い国もある。他ならぬ今の日本がそれである。
⚪まず小選挙区制だが、これによって少数派が完全に排除される。そしてマニフェスト選挙である。これによって選挙戦では候補者は全員同じことを言わねばならなくなる。更に党議拘束がある。また党執行部が公認権を持っているので党執行部に逆らうことはできない。おまけに首相は好きなときに衆院を解散させることができる。
⚪もちろん二大政党による政権の交代の可能性はあるが、政権党がメディアまで支配下に置いていたり、労働組合も無力化していると最早政権交代の可能性は殆んど無いといっていい。
⚪中国の習近平は定年制をなくして終生トップの座に留まる魂胆らしいが、天皇からお笑い芸人まで利用できるものは何でも利用する安倍首相の特異なキャラからすると別ルートで習近平と同じ所を狙っているのではと勘ぐりたくなるというものである。