敬老乗車証

⚪古くは人間五十年と言われていた。そして人生七十古来希なりとも言われていた。実際、自分の父は67才で他界した。だから70才にもなれば、よくぞ頑張ってこられましたねと敬意を表して、市バスはタダにしましょうも自然な発想だったのだろう。
⚪けれども今では70才は現役でも十分やっていける年齢である。そう考えると敬老乗車証は些か時代に合わなくなっているように思えるかも知れない。
⚪それでかどうかは知らないが、これを廃止したいと考える市長が出てきた。それが出来ないとなると敬老乗車証はやるが5,000円払えなどと言う。いくらタダでも毎日乗る訳ではないから、それならと敬老乗車証はいらないと言う人も出てくるだろう。考えたものだ。
⚪きっと老人をタダで市バスに乗せるのが惜しいに違いない。だが公共交通機関のメリットは大きい。交通渋滞の緩和にも繋がる。交通事故も減るだろう。市バスを全部電気自動車にすれば環境にも良い。老人と子供だけと言わずに完全無料化してもよいくらいだ。5,000円払えとかセコいことを言わず、大所高所に立って物事を考えて欲しいと思う。