与党と野党

○維新の馬場代表が維新は第二自民党でいいんだと言ったり情勢次第では自公との連立も排除しないと言ったりしたものだから幹部からも否定的な声が上がっている。

○また外部からも馬脚を現したとの見方が圧倒的なようだ。元より維新は野党でも与党でもない「ゆ党」だと揶揄されてきたぐらいだから自公との連立も何の不思議もないのだが、何しろ維新は「身を切る改革」を旗印に「自民党では改革は出来ない」と維新への支持を訴えてきたこれまでがある。

○だが政治家の目的は利権の追及であって理念の追及ではない。いくら支持率で立憲を抜いたからといって維新を核とする野党連合で政権を取れる見通しはない。とすれば、「理念より利権」で自公との連立に心が動くのは自然と言える。

○元より維新は自民党の別動隊のような党である。自公との連立に走ったとしても何の不思議もない。ところが過去にはれっきとした「左翼」の筈の社会党が「自社さ」連立内閣に入り、その首班にその党首が就任するという醜悪な連立内閣もあったのである。馬場発言は全然可笑しくないのだが、「身を切る改革」を信じた人達は裏切られた思いがするかも知れない。