弔い合戦

⚪先日衆院大阪12区で議員の死去に伴う補欠選挙が行われた。死去したのは自民党所属の議員だったが、補選には自民、維新、野党共闘の三人が立候補していた。
⚪補選だから特に大きな争点があった訳ではないが、自民の候補が弔い合戦と言っていたのが少し気になった。自民の候補はその死去した議員の甥だったのだ。息子ではないので二世には当たらないのかも知れないが、まあ似たようなものだろう。
⚪それにしても弔い合戦とは何とも古めかしい。まるで領地の奪い合いをしていた時代さながらである。いや、領地を権益と置き換えれば理解しやすいのかも知れない。とは言え現代においては議員は公益を追求すべきなのではないか。
⚪だが弔い合戦と言うかどうかはともかく、現職の死去を受けてその妻子など縁者が跡を継ぐ例はよくある。歌舞伎などの伝統芸能なら理解できなくもないが、政治の世界がこれでいいのだろうか。そのせいか自民の候補は討ち死にしてしまった。