2019-01-01から1年間の記事一覧

ジェンダーギャップその二

⚪かつて政治の分野は男性の独壇場だった。戦後の民主化で婦人参政権が認められてから70年、今日では女性の国会議員、知事、市長も珍しくない。だがそれでもなお不十分だと考える人が少なくない。中には男女平等という観点から男女半々であるべきだと言う人…

ジェンダーギャップ

⚪スイスのシンクタンク世界経済フォーラムの報告書によると今年度の各国の男女格差で日本は153か国中121位で過去最低となったとのことである。その男女格差とは経済、教育、健康、政治の4分野の男女格差を数値化したもので、日本はこの政治の分野では…

読解力

⚪経済協力開発機構(OECD)が行う到達度調査(PISA)の「読解力」で日本が順位を15位に下げたことがニュースになった。そのことが何を意味するのか今一つ分からないのだが、ちょっと面白いと思ったのは街で「読解力」の調査をやって見せたことだっ…

GSOMIAの事

⚪日本が韓国に対する輸出管理を強化した事に対して韓国が両国間のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の終了を通告してきた。日本は継続を求めているが、韓国は日本が輸出管理を元に戻さない限り通告の撤回はあり得ないとしている。 ⚪江戸の仇を長崎で討つ…

東京2020狂想曲

⚪東京2020は歴史的な失敗に終わるだろうと言う人がいる。そもそもこのプロジェクトには責任を取れる人がいない。そういうプロジェクトは失敗に終わるというのである。だが失敗に終わるというのはどのような事態なのだろう。 ⚪確かにこのプロジェクトは無…

天皇制のことその二

⚪理屈を言えば天皇制は民主主義とは原理的に相容れない。だからその点から天皇制に反対する人は多いと思う。また天皇制に反対する理由としてアジア太平洋戦争に関する天皇の責任を挙げる人もいる。 ⚪だがイギリスその他のヨーロッパの国々には民主主義国家で…

天皇制のこと

⚪天皇は世襲である。だからどんな人が天皇になるかは誰にもコントロールできない。それで過去にはとんでもない天皇もいたらしい。けれども昔は今と違って天皇は雲の上の人だったので庶民がその実像を知る事はなかったものと思われる。 ⚪今の天皇に実権は無い…

消費税のこと

⚪消費税は最初は売り上げ税として法案が提出されたが、事業者などの強い反対で廃案になった。だが簡単に諦める政府ではない。今度は名前を消費税と変えて、税を負担するのは消費者だからと言って事業者を説き伏せて法案を通してしまった。 ⚪売り上げ税と言っ…

輸出管理

⚪先に日本は韓国に対してフッ化水素等3品目ついて輸出管理を強化する措置を取ったが、韓国はこれが徴用工問題に対する報復措置であると見ている。日本政府はこれを否定しているが、日本側からそうと見られる発言があった事は事実である。 ⚪日本政府は韓国の…

外交の安倍その二

⚪北朝鮮の核・ミサイルに関してオバマ政権は専ら経済制裁で対応して対話のテーブルに着く事を拒否してきた。ところが北朝鮮は経済制裁下にも拘らず核・ミサイルの開発を進め、ついに核実験やミサイルの発射実験を行うに至った。これに対して新たに登場したト…

日韓関係

⚪隣国同士は互いに仲が悪いと言われる。領土問題で揉めているとか、過去に戦争を繰り返してきたとかでお互い相手に不信感を抱いているのである。だが日韓の間に横たわっている深い溝はその意識の差である。韓国は自らを戦勝国に位置付けて、敗戦国である日本…

外交の安倍

⚪古い話だが佐藤栄作は人事の佐藤と言われていた。本人がそんな事を言うとも思えないので、これは世評だったのだろう。池田勇人は経済の事は任せなさいと言ったそうだが、余程自信があったのだろう。では外交の安倍というのはどうだろう。 ⚪安倍首相にはしょ…

反日と嫌韓

⚪先の戦争が終わるまでの36年間日本は朝鮮をその支配下に置いてきた。日本の敗戦で朝鮮は独立を回復したが、今に至るまでその傷が癒えない。朝鮮半島には南北にそれぞれ政権が生まれ、日本は南の韓国だけを国家と認め国交を正常化したが、正常化したと思っ…

友好国

⚪先に安倍首相がアメリカとイランの橋渡しのためにイランを訪問した際、マスコミはイランを友好国であると解説していた。しかし日本の首相がイランを訪問するのは41年振りだとも言っていたので少々訝しく思った。 ⚪友好国だというのに41年間も首脳同士が…

どっちもどっち

⚪世の中にはどっちもどっちというような争いはよくあると思うが、今、日本と韓国との間に起こっている争いもそのようなものと言えるだろう。 ⚪発端は日本が軍事転用の恐れがある3品目について対韓輸出の規制強化に踏み切ったことにある。その理由として日本…

苛性ソーダ

⚪以前ウチの入り口のタイルがひどく汚れているのを高圧洗浄機で洗おうとしたのだが、これが全然落ちない。ところが苛性ソーダを使うと綺麗になるのである。面白いほど汚れが落ちる。但し汚れがひどい場合は何度も擦らなければならないが。 ⚪また古いタイプの…

ワンイシュー政党

⚪今回の参院選でNHKから国民を守る党(以下N国)というのが立候補して1議席を獲得した。他にも安楽死の制度化を主張する党も現れた。これまでにも福祉党、税金党、女性党等一つのテーマだけを掲げる党はあったが、今回のは更なる進化と言えるだろう。 ⚪…

若年層は自民党?

⚪若年層で自民党の支持率が高いそうだ。その理由について考えてみた。これはたぶん若年層ほど政党を身近に感じていないからではないかと思う。かつて政党は国民各層と農協、労働組合などの組織を介して繋がりを持っていた。今はそれが弱まっていると思う。 ⚪…

衆院解散について

⚪衆院で内閣不信任の決議がなされた場合、内閣は衆院を解散させ総選挙が行われることになる。もっとも内閣不信任の決議がなされることは滅多にない。ところが内閣不信任の決議がなされなくても内閣は何時でも衆院を解散させることができるとされている。 ⚪し…

イギリスのトランプ

⚪現在イギリスで保守党の党首選が行われているところだが、そこで本命視されているのがボリス・ジョンソン、イギリスのトランプと言われている男である。その理由は彼の失言ないしは暴言である。しかし伝えられる所ではアメリカのトランプと比べればずっとマ…

論点ずらし

⚪まともに反論できないときに論点をずらして反論に替えるという手が使われることがある。最近自衛隊の哨戒機が韓国の艦船から火器管制レーダーの照射を受けるという事件があったが、日本からの抗議に対して韓国はレーダー照射を否定したうえ、哨戒機が低空飛…

選択的夫婦別姓について

⚪先に日本記者クラブで行われた党首討論会で記者から選択的夫婦別姓についての賛否が問われたが、安倍首相以外全員が賛成に挙手する中、安倍首相だけがまん中で苦笑いを浮かべながら取り残されていた。安倍首相は直にこのようなやり方について印象操作だと大…

個人的信頼関係

⚪政治の世界において個人的信頼関係というのが幅をきかせている。その始まりは中曽根首相のロン・ヤスだが、それは中曽根の思い違いだったかも知れない。そしてその後そういうのはあまり聞かれなくなった。 ⚪それが安倍首相になって復活した。オバマ大統領を…

名古屋城

⚪安倍首相が大阪城天守にエレベーターを設置したのはミスだったと言ったことから名古屋城天守の木造化計画のことを思い出した。そう言えば名古屋城天守も戦災で焼失したので、戦後再建されたがこれもコンクリート造りなのである。 ⚪その名古屋城天守を木造化…

大阪城

⚪大阪城には小学生の時に学校から行った事がある。コンクリート造りだったので少しガッカリしたのではないかと思う。エレベーターもついていたと思う。大阪城は戦災で焼失したので戦後再建された事も知っていたと思う。 ⚪だが、秀吉の大阪城は徳川幕府によっ…

日米安保のこと

⚪アメリカのトランプ大統領が大阪で開催されるG20に先だって又もや日米安保不平等論をぶちまけているそうだ。日本が攻撃を受ければアメリカは日本防衛の為に全力をあげて戦う。だが日本はアメリカが攻撃を受けても何もしない。ソニー製のテレビでそれを見…

目立ってなんぼその二

⚪世界には目立ってなんぼの政治家が大勢いるに違いない。ニュースにならないから分からないだけなのだ。現在、イギリス保守党では党首選が行われているが、二人に絞り込まれた候補のうちの一人がその目立ってなんぼである。 ⚪ボリス・ジョンソンというらしい…

北朝鮮の核・ミサイル

⚪アメリカは北朝鮮に対して核・ミサイルの先行放棄を求めているが、北朝鮮は制裁緩和との平行実施を主張して交渉は行き詰まっているというのが外部から見た米朝対話の現状である。しかし北朝鮮は絶対に核・ミサイルを放棄することはないと考える人が多い。 ⚪…

目立ってなんぼ

⚪芸人は目立ってなんぼである。お笑い芸人はとりわけそうである。それで髪を染めたり特異なメイクをしたり金ぴかの衣装を着たりするのである。それが最近では政治家も目立ってなんぼというふうになってきた。 ⚪もちろん政治家が髪を染めたりする訳には行かな…

イランの核問題

⚪イランは世界第6位の石油産出国である。そのイランが何故核開発を行うのか。核兵器製造が目的としか思えない。今日、原発は高くつくというのが共通認識となっている。日本が原発の売り込みを図っていたベトナムも原発建設を断念した。イギリスへの売り込み…