イランの核問題

⚪イランは世界第6位の石油産出国である。そのイランが何故核開発を行うのか。核兵器製造が目的としか思えない。今日、原発は高くつくというのが共通認識となっている。日本が原発の売り込みを図っていたベトナム原発建設を断念した。イギリスへの売り込みも頓挫している。
⚪では何故イランは核兵器を持とうとするのか。それは言うまでもなく敵対するイスラエル核兵器保有していると見られるからである。但しイスラエル核兵器保有を認めていない。またイランも公式には核兵器開発を否定している。お互い騙し合いなのである。
アメリカは元よりイスラエルの味方だが、トランプ大統領イスラエル寄りを一段と強めている。今回の核合意離脱もそうしたトランプの一連の行動の一つである。
アメリカは北朝鮮に対しても制裁をかけて核・ミサイルの放棄を迫っているが、同様のやり方でイランに対しても核開発の放棄を迫っている。空母を派遣するなどの軍事的圧力をかけているところも同じである。しかし中東で大規模な軍事衝突が発生すれば世界経済への影響は計り知れない。北朝鮮についてもイランについてもトランプの狙いは強い大統領を演出して再選に繋げる事である。解決には程遠い結果しか出ないのではないだろうか。