ワンイシュー政党

⚪今回の参院選でNHKから国民を守る党(以下N国)というのが立候補して1議席を獲得した。他にも安楽死の制度化を主張する党も現れた。これまでにも福祉党、税金党女性党等一つのテーマだけを掲げる党はあったが、今回のは更なる進化と言えるだろう。
⚪けれどもこのようなワンイシュー政党が政党の名に値しないことは明らかである。政党を名乗る以上、安全保障、経済、人権、社会福祉等国政の諸問題に対する基本姿勢を明確にすることが必須である。もっとも自分はN国の綱領(あるかどうか知らない)を読んだ訳ではないが、専らNHKの受信料強制徴収だけを問題にしているように見える。
⚪恐らくN国に投票した人の殆どはNHKの受信料を払いたくないという一念で投票したのだろう。だからこの先憲法改正問題が審議されることになった場合、N国が賛成に回るのか、反対に回るのか誰も気にしてなかったのではないだろうか。
⚪尚、今回の参院選で注目を集めたのが山本太郎が率いるれいわ新撰組(以下、新撰組)が重度の障害者を二人参院に送り込んだ事だろう。新撰組はワンイシュー政党ではないと思うが、この事で新撰組もワンイシュー政党のようなイメージが定着するのではないかと思う。