どっちもどっち

⚪世の中にはどっちもどっちというような争いはよくあると思うが、今、日本と韓国との間に起こっている争いもそのようなものと言えるだろう。
⚪発端は日本が軍事転用の恐れがある3品目について対韓輸出の規制強化に踏み切ったことにある。その理由として日本は韓国の輸出管理体制が十分でないという事を挙げているのだが、これが徴用工問題に関する韓国の対応への対抗措置であると思わせる発言が経産相から出ていて、日本の主張を真に受ける人はいない。
⚪ところが韓国はこれに対して韓国も同様の措置をとるという挙に出てきた。もちろんこれは嫌がらせでしかない。韓国は日本の輸出管理体制が不十分だと言っている訳ではないからである。
⚪だが話はこれで終わりではなかった。韓国は1年毎に更新されてきた軍事情報共有に関する条約(GSOMIA)の破棄を通告してきた。日本はこれに対して抗議したということだが、何ともおかしな話である。日本から破棄してもよかったのではないだろうか。韓国の輸出管理体制が信頼できないのであれば、情報管理体制だって信頼できないではないか。