外交の安倍その二

北朝鮮の核・ミサイルに関してオバマ政権は専ら経済制裁で対応して対話のテーブルに着く事を拒否してきた。ところが北朝鮮経済制裁下にも拘らず核・ミサイルの開発を進め、ついに核実験やミサイルの発射実験を行うに至った。これに対して新たに登場したトランプ大統領も最初は北朝鮮と激しい言葉のやり取りに終始していたがついに対話路線に舵を切ったのだった。
⚪日本は核・ミサイルだけでなく拉致問題を抱えているが、安倍首相はやや意味不明な言葉を発してきた。曰く「対話と圧力」である。言うまでもなく日本には軍事行動の選択肢は無い。国連による経済制裁以外の経済制裁と言ってもたかがしれている。そんな中どんな対話があるのだろう。
⚪そんな中安倍は再び意味不明な言葉を発するようになった。曰く「対話の為の対話には意味が無い」である。「やってる感」を出すならこれしかないが、これはやらないという事だろうか。さて対話路線を否定したところで今度はトランプが対話路線に舵を切ったので安倍も「対話拒否」は言わなくなった。
北朝鮮がとうとうICBMの実験を始めたので、トランプも対話路線に転じたのである。この中でトランプは核実験とICBMの発射実験を止めることができたので一安心だが、日本には拉致問題がある。拉致問題はトランプにも頼んであるそうだが、米朝会談でこれが話し合われたとも思えない。そして安倍が再び意味不明な言葉を発するのである。曰く「前提条件無しで話し合う用意がある」のだそうだ。ところが北朝鮮はこれに対して「前提条件無し」と言っているが、拉致、核、ミサイルの話はするというのなら前提条件を付けていることになると冷ややかである。確かに「前提条件無し」と言うのなら場所も日時も時間も規模も陣容もそしてテーマもそっちにお任せという事になりそうだ。それでいいのですか?安倍さん。