ジェンダーギャップその二

⚪かつて政治の分野は男性の独壇場だった。戦後の民主化婦人参政権が認められてから70年、今日では女性の国会議員、知事、市長も珍しくない。だがそれでもなお不十分だと考える人が少なくない。中には男女平等という観点から男女半々であるべきだと言う人さえいる。
⚪だが男性ばかりで占められているのは政治の分野だけではない。スポーツもそうだ。大相撲は男の世界である。女は土俵の上にも上がらせてくれない。昔は女相撲というのがあったそうだが今は聞かれない。プロ野球もそうだ。女子プロ野球もあるそうだが話題に上ることは滅多にない。女子プロレスも一時は人気があったが今はさほどではないようだ。
⚪自然科学の分野も圧倒的に男性優位だ。ノーベル物理学賞、化学賞、医学・生理学賞の受賞者は日本人は全員男性である。これは日本だけではなく世界的な傾向でもあると思う。だからキュリー夫人は女性科学者として今も語り継がれているのだ。
⚪全員男性と言えば暴力団はそうだ。組織の中には女性もいるのかも知れないが、幹部構成員はたぶん全員男性だと思う。考えてみれば政治家とヤクザには類似性がある。どちらもカタギではない。利権を求めて徒党を組んでいる。本物のヤクザが政治家になっていた例もある。そう考えると政治の分野が男性で占められているのも理解できるのである。皆向き不向きということである。