東京2020狂想曲

⚪東京2020は歴史的な失敗に終わるだろうと言う人がいる。そもそもこのプロジェクトには責任を取れる人がいない。そういうプロジェクトは失敗に終わるというのである。だが失敗に終わるというのはどのような事態なのだろう。
⚪確かにこのプロジェクトは無責任体制のもとに進められてきたように思える。オリンピック招致を言い出したのは石原慎太郎だが、招致には成功しなかった。石原の後を引き継いだのは副知事の猪瀬直樹である。猪瀬は石原からその課題を引き継いで招致に成功したのだがどこまでこのプロジェクトに乗り気だったのだろうか。
⚪その猪瀬がカネの問題で辞任、更に後任の舛添要一もカネの問題で辞任、そして今の小池百合子である。このプロジェクトはもう十分宙に浮いたようなものだが、小池は費用を問題視してIOCまで巻き込む騒ぎを引き起こした。その上招致に関しては贈賄疑惑でフランス当局から捜査を受けている。
⚪だがその迷走ぶりはまさに前代未聞と言っていい。新国立競技場は設計からやり直し、エンブレムは盗用として訴えられやり直し、真夏の東京でのマラソンに批判続出、新国立競技場には聖火台の設置場所が無い等々。現在マラソンを札幌で行う案が浮上して揉めているところ。もう十分に失敗と言えるかも知れない。