野党共闘について

小選挙区制の下では弱小政党に勝ち目はない。にも拘らず野党は離合集散を繰り返すばかりで一向に纏まらない。相変わらず理念がどうとか言っている。失礼ながらそんなにも譲れない理念があるのだろうかと訝しく思う。
⚪勿論比例代表制であれば、ある程度の議席は得られるだろうが、それでも連立を組むとなればまたまた揉める訳である。小異を残して大同に付くとの考えも有ると思うのだが、それでも基地移転問題一つで連立解消となるのだから、これまた困難と言わざるを得ない。
⚪そんな中、自由党の小澤幹事長が又もや野党の結集に動いている。小澤幹事長と言えばかつて政権交代を実現させた実績があるので期待する人がいるかも知れないが、作っては壊すのがこの人の得意技なので、冷ややかに眺めている人も多いのではないかと思う。
⚪その小澤流野党結集で生まれたのが、先の衆院大阪12区補選での野党統一候補だが、共産党の現職衆院議員を無所属で立候補させるという何とも奇妙な仕掛けだった。大阪は維新王国である。その野党統一候補に勝ち目はない。供託金も帰って来ないという惨憺たる結果だった。将来を見据えての深慮遠望なのだろうか。支持者がガッカリして立ち直れないのではと心配な事である。