鼠径ヘルニア

⚪一昨年の8月、生まれて初めて入院することになった。鼠径ヘルニアの手術を受ける為である。春頃だったと思うが、歩くと足の付け根が痛む。段々ひどくなってとうとう近くの内科医院を訪ねた。ところがそこの先生は診断ができなかった。
⚪それで近くの大病院へ紹介状を書いてくれたのだが、紹介先は泌尿器科だった。足の付け根が膨らんで痛んでいるのに泌尿器科とはと訝しく思ったが仕方がない。病院では血液検査があってPSAの数値が少し高いという。前立腺肥大や前立腺癌の疑いがあるというのである。
⚪取り敢えずと、ハルナールという薬が処方された。ハルナールというのは前立腺肥大に対する薬である。それを一ヶ月間服用した。再度診察を受けたが、これでは一向にらちが明かないので再度足の付け根の痛みを訴えたところ、ヘルニアかも知れないと外科へ回してくれた。外科の先生は一目見るなり「あ、脱腸だね。」と仰った。
⚪鼠径ヘルニアはありふれた病気らしい。ネットにも図解されているが、自分の場合と全く同じである。これが分からなければ素人同然と言わざるを得ない。他にも分からない事がある。外科の先生は今日の午後手術をしようと仰った。何の用意もしていないので日を改めもらったが、三日間の入院になった。ネットには日帰りも可とあるのだが。