夫婦同伴

国家元首が夫婦同伴で他国を訪問するのは元々は欧米の習慣だと思うが、現在ではこれが世界標準になっているようだ。そして国家元首は既婚男性であることが多かったから、国家元首である男性にその妻が同伴者となるのが普通だった。
⚪けれども現在では国家元首は男性ばかりではない。そういう場合国家元首である女性にその夫が同伴者となるのだろうか。自分の記憶ではそういう例は無いが、仮にあったとすれば奇妙な光景と映っただろうと思う。
⚪ところが最近更に奇妙な話が話題になって驚かされた。自民党の竹下総務会長が、宮中晩餐会国賓が同性パートナーを伴って出席することには反対だと語ったというのである。全くの仮定の話なのか、それとも近々起こりそうな話なのかは知らないが、この件が性的マイノリティに対する差別として批判されているところが何とも奇妙なのである。
⚪元々男性の国家元首がその妻を伴って他国を訪問すること自体が男女差別である。ところがそれを受け入れた上で、性的マイノリティとマジョリティとの平等を求めている訳で、謂わば伝統的思潮にぶっ飛んだ思潮を融合させた訳であるが、何とも奇妙だと思う。