大仏

⚪大仏と言えば、奈良の大仏、鎌倉の大仏が良く知られていると思うが、自分は奈良の大仏を小学生の頃に見た。鎌倉の大仏は見たことがない。奈良の大仏聖武天皇が作らせたと聞いているが、鎌倉の大仏の由来については知らない。
奈良の大仏はとても大きい。大仏殿の一本の柱には大きな穴が開けてある。その穴は大仏の鼻の穴と同じ大きさだそうで、自分達はその穴を通り抜けて大仏の大きさを体感したものである。
⚪ところで、奈良の大仏は黒い。正確にはどう言うのか知らないが、とにかく黒い。それで自分は大仏は最初からああいう色だったのだろうと思っていた。だから実は大仏は最初は金ぴかだったと知った時には驚いた。
⚪鎌倉の大仏は奈良の大仏とは異なり雨ざらしである。だから緑青が吹いている。鎌倉の大仏も最初は金ぴかだったのだろうか。それはそれとして、あれも最初から雨ざらしだった訳ではなくて、奈良の大仏と同じように大仏殿があったのだという。その大仏殿が津波で流されて今の姿になったのだそうだ。全ては移ろい行くものであることを思い知らされる。