銃社会

⚪アメリカは銃社会だと言われる。何しろ国民が武器を所持する権利というのが憲法で定められている。それは圧政には武器を取って戦うのが国民の権利であるとの考えに基づくのだが、些か時代遅れの思想だと思う。
⚪その結果アメリカには銃器が溢れていて、国民の数より銃器の数の方が多いと言われるような現状であるらしい。しかも殺傷能力の高い機関銃までが手に入るというのである。
⚪そんな有り様だから銃器による殺傷事件はしょっちゅうの事である。それも人が大勢集まるような場所で無差別に銃を撃ちまくったりするので多数の死傷者が出る。最近もフロリダのある高校で銃の乱射事件があった。死者が17人も出たので大問題になって、大統領も交えた対策会議が持たれたのだが、そこでのトランプ大統領の発言が呆れる。教師に銃を持たせるべきと言うのである。
⚪銃の乱射事件はあちこちで起こっている。少し前にはラスベガスでのコンサート会場で銃の乱射事件があった。犯人は近くのホテルの窓から銃を撃ちまくった。トランプ流だとホテルの従業員も武装する必要がありそうだ。要するに人が大勢集まる場所ではスタッフは武装する必要があるという事だ。けれどもそのスタッフの中から銃を乱射する者が出るかも知れない。やはり銃の所持は禁止するしかないのだろう。