大阪都のことその三

⚪都構想について考えてみた。殆んどの大阪市民にとっては大阪市が無くなろうと存続しようと影響なんか無いような気がする。普段から諸手続きは皆区役所で行っていると思う。事業者だと市役所へ行く事があるかも知れないが、その場合はそれが府庁に変わるだけである。
⚪勿論大多数の大阪市民にはメリットも無いと思う。それでいて組織の改編には多大の費用を要する。その費用は勿論大阪市民の負担になる。そして府知事はより大きな権限と財源を手にすることになる。
⚪ところが大阪市民の中には東京と肩を並べることができると思っている人もいるのだろう。また二重行政が解消できると信じている人もいるのだろう。更には大阪の経済が発展すると期待する人々もいるだろう。
⚪だがそれらは根拠の無い幻想だ。けれども夢があることは良いことなのかも知れない。いつ来るとも知れない最後の審判を信じるようなものである。ところが対立する自民にはそのような夢がない。日本中のあちこちに城や付属の天守閣がある。城や天守閣は腹の足しにはならない。けれども人々は喜んでいる。大阪都も同じようなものなのだろう。