原発の事

原発について誰しもが心配になるのが事故の事である。二重三重の安全対策が施されていると聞かされて安全だと信じていた人も多かったのだろうと思うが事故は起こった。実は安全対策には問題が指摘されていたのだが、それが無視されていたのだ。

○心配なのはそれだけではない。使用済み核燃料などの放射性廃棄物の持って行き場がない。政府は財政困難に直面している自治体に引き受けさせようとしているが、まさしく場当たり敵な「解決策」である。地中深く埋めても放射性は十万年は残存するという。

○しかし誰も気にしてないように見えるのは、原発の「燃料」であるウランそのものだ。ウランは地中から採掘されるが、その際大量の残土が出るはずだ。それが環境悪化をもたらすことは無いのか。あまりその話しは聞かない。

○またウラン鉱は精製してウランを取り出す必要があるが、ウランでも「燃料」になるのはウラン235という同位体だけで、しかも含有量が少ない。これをウラン239と分離する必要がある。こうした精製の過程で環境汚染を引き起こす恐れはないのか。ウラン鉱は世界中あちこちで産出する。採掘は政府の厳重な管理下で行われる必要がある。精製・分離もそうである。政府はどこまで信用できるのだろうか。