オウム事件

オウム事件で死刑を言い渡された死刑囚に対する死刑の執行が近く行われるのではないかと見られていることから、昨日のMBS報道特集でこの件が取り上げられていた。
⚪その中である一人の死刑囚の手記が一部紹介されたが、その死刑囚は自らが犯した罪について深く悔いているようだった。それで思ったのだが、その死刑囚は自らの意思で犯行に及んだ訳ではなく、教団の指示に従ったのである。それならば、軍人として従軍し、敵兵などを殺害した者だって同じではないのか。
⚪軍人の場合、戦闘に於て敵兵を殺害する行為は合法的だが、実際には捕虜を殺害したり、民間人を殺害することが珍しくない。そうしたことも含めて罪の意識に囚われる軍人もいるにはいるが、殆どの人は戦争だから仕方がないと割り切っているのではないかと思う。
⚪そう考えると自らの犯した罪に向き合い深く悔いている人間を絞首台に送る意味は何なのか、疑問が湧くというものである。まして、その犯行がマインドコントロール下で行われたとすれば、その責任能力の有り無しという点でも疑問を持たざるを得ない。