天皇制について

⚪今日は新元号が公表されるとあって、テレビは各局共にこの話題を大きく取り上げている。余りに仰々しいのでテレビは朝からつけていない。自分は特に元号を嫌っているのではない。ただ少々食傷気味になるのである。
⚪しかし世の中には元号を嫌っている人も少なくない。恐らくそういう人は天皇制廃止論者でもあるだろう。先の大戦については天皇に責任があるとの立場から天皇制の廃止を求める人は少なくないと思う。また民主制は世界の大勢であって天皇制は時代遅れとの見方もあると思う。
⚪しかし世の中に完全なものはない。民主主義もまたそうである。民主主義の見本のように思われてきたアメリカは今とんでもない男が大統領になって世界を振り回している。
君主制が良いと言っているのではない。ただ人間社会は一つの原理によって成り立っているのではないと思うのである。民主主義も絶対的な原理ではないと思う。神は死んだと言われたがローマ教皇は今も何とか権威を保っている。天皇はとうの昔に実権を失ったが、その後も権威を保持し、現在は象徴である。それもアリかなと思うのである。