プリゴジン

○「ワグネル」というのはロシアの民間軍事会社ということだが、これがよく分からない。そのような物ならアメリカにもあるようだが、これは軍事の周辺部分を受け持っているだけで、戦闘に加わっている訳ではないと思う。

○だが、「ワグネル」は文字通り戦闘に参加している。しかもそれは「非合法な存在」だというのだからますます分からない。その「ワグネル」を創設したのがプリゴジンという男で、プーチンと近い関係だという。

○その「ワグネル」、というよりプリゴジンが今度のウクライナ戦争で異常に目立つ存在になっていた。時に軍を批判したりして軍もうるさがっていたのだろう。その「ワグネル」を封じ込めようと軍は「ワグネル」を正規軍に吸収しようとした。

○ところがこれにプリゴジンが猛反発、「ワグネル」の部隊を率いてモスクワに向けて進軍を開始した。「反乱」である。だが「反乱」は短時間で終わった。プーチン大統領の要請でベラルーシのルカシェンコ大統領が中に入って話が纏まった。プリゴジンベラルーシに「亡命」するという。プリゴジンは自分の「ビジネス」を「取り上げられる」と聞いて「切れた」。「はいそうですか」と引き下がったのでは「男が廃る」。そこで大芝居を打った。事件は一段落した形だが「裏切られた」プーチンはこれで「納得」しているのだろうか。