ウクライナ戦争

○この戦争の目的は何なのかがよく分からない。クリミア半島はロシアにとって戦略上重要な土地でロシアとしては押さえておきたいのは分かる。ではウクライナ全土を押さえておく必要性があったのだろうか。

○この戦争についてロシアのプーチン大統領は様々な理由付けを行ってきた。元々ロシア帝国の起源はキエフ公国だったとか、ウクライナとは兄弟のような関係だとか、ゼレンスキー政権はネオナチだとか、ウクライナ東部でロシア系住民が迫害されているといった具合だ。

○またNATOの東方拡大は約束違反だとも言っている。確かにソ連が崩壊し、米ソ冷戦は終わったはずなのに、ワルシャワ条約機構は解体されたのに、NATOは解体どころか強化され、ウクライナも将来はNATO加盟が予定されていた。こうした経緯を見ているとどうしてもアメリカがロシア包囲網を強化してロシア連邦も崩壊させようとあれこれ仕掛けているとの見方が成り立つのだが、専ら「ロシアによるウクライナ侵略」としてロシアを避難する論者が圧倒的に多い。

○ロシアは開戦当初、ウクライナに対して「非武装化」を要求していたと思うが、これだと「戦わずして降参」みたいな事になる訳だ。日本はかつてアメリカに「戦って降参」した訳だが、その結果は属国化だつた。日本はアメリカの属国だが皆独立国だと思っている。ウクライナ人は誇り高い人々なのだろうか。