DIY

○昔、アメリカ口語教本とかいう本でDIYというものを知った。Do It Yourself という事である。アメリカは開拓者の国だから何でも自分でやる必要があったからDIYは馴染みのある言葉だったのだろう。

○もちろん日本にも何でも自分でやってしまう人はいる。自分で家を建てた人さえいる。とはいえ自分でやるとなると問題は多い。技術、資材、道具等簡単ではない。

○ところがいつの頃からこのDIYという言葉が日本でも馴染みのある言葉になった。NHK教育でも取り上げられたりしたものだ。DIYに無くてはならないのがホームセンターだ。

○ところがこのホームセンター、余程の大型店でもない限り品数が少ない。テレビで取り上げられるのは、超大型店だがウチの近くのホームセンターは規模が小さい。それでも以前は色々買ったものだが、最近それさえ置かなくなった。そして米まで売るようになった。所謂売れ筋商品優先なのだ。自分のようなDo It Yourself ファンには悲しい傾向だ。

ウクライナ戦争

○この戦争の目的は何なのかがよく分からない。クリミア半島はロシアにとって戦略上重要な土地でロシアとしては押さえておきたいのは分かる。ではウクライナ全土を押さえておく必要性があったのだろうか。

○この戦争についてロシアのプーチン大統領は様々な理由付けを行ってきた。元々ロシア帝国の起源はキエフ公国だったとか、ウクライナとは兄弟のような関係だとか、ゼレンスキー政権はネオナチだとか、ウクライナ東部でロシア系住民が迫害されているといった具合だ。

○またNATOの東方拡大は約束違反だとも言っている。確かにソ連が崩壊し、米ソ冷戦は終わったはずなのに、ワルシャワ条約機構は解体されたのに、NATOは解体どころか強化され、ウクライナも将来はNATO加盟が予定されていた。こうした経緯を見ているとどうしてもアメリカがロシア包囲網を強化してロシア連邦も崩壊させようとあれこれ仕掛けているとの見方が成り立つのだが、専ら「ロシアによるウクライナ侵略」としてロシアを避難する論者が圧倒的に多い。

○ロシアは開戦当初、ウクライナに対して「非武装化」を要求していたと思うが、これだと「戦わずして降参」みたいな事になる訳だ。日本はかつてアメリカに「戦って降参」した訳だが、その結果は属国化だつた。日本はアメリカの属国だが皆独立国だと思っている。ウクライナ人は誇り高い人々なのだろうか。

理解できない

○「理解する」という言葉にはいくつかの意味がある。例えば「難しくて理解出来ない」という事はよくある。頭が悪いからだと言われるだろうが、親切に教えてくれる人がいなかったからという事もあるだろう。

○これとは別に、その心理が理解出来ないというのがある。例えば新興宗教なんかに多額の寄進をして家を破産させたりする人の心理は理解出来ない。先祖の霊が迷っていて供養してあげないと貴方も不幸になるとか言われたとしても、殆どの人は真に受けないと思うんだが。

○政治について真面目に考える人は少ないと思うが、だからといってどう見てもデタラメとしか思えないような候補者に投票する人がいるのが理解出来ない。一人や二人なら分からなくもないが、そんなのが当選するというのも理解出来ない。

○極め付きはトランスジェンダーで、体の性と心の性が一致しないとか言われても、これまた理解出来ない。同性愛ならまだ理解できる。元々男女の差というものは「歴然」としている訳ではない。男性が男性に、女性が女性に恋心を抱くというのは決して不自然な事ではない。キリスト教は同性愛に対して極めて不寛容だったが、これまた理解出来ない。

敵視

○昔、民社党の春日委員長は「共産党は不倶戴天の敵だ」と言ったそうだが、これ以上の敵視は無いだろう。その民社党の流れを汲む立憲民主党にも同様の思想は受け継がれていて泉執行部は共産党との共闘を壊してしまった。

○だが、共産党敵視は立憲民主党だけではない。自民党共産党敵視では立憲民主党どころではない。勝共連合と癒着してどちらがどちらか分からなくなってしまった。かの田中角栄は官庁の共産党労働組合を権力を用いて解体を目論んだ。

○財界はもちろん共産党敵視だ。企業内にも労働組合はあるが、共産党系の労働組合は皆無だと思う。絶対に「侵入」は許さないだろう。

○さて、話はかわるが、最近日本共産党規約違反として党員を除名したのだが、マスコミはこれを大きく取り上げ、党内民主主義の欠如として批判したのだが、そのキャンペーンの中で「共産党は企業敵視を止めるべきだ」との主張もなされていた。共産党が企業を批判することはあってもそれは「敵視」ではない。だが、自民党立憲民主党も、そして企業も共産党を敵視しているのだが。

動物虐待

○沖縄の糸満市で毎年行われている「あひる掴み」が動物愛護法違反として動物愛護団体から訴えられたという。子供があひるの首を掴んでいる映像も映し出されていたが、虐待との印象は受けなかった。

○虐待と言えば魚釣り、それも大型のカジキなんかを引っ掛けて引き回すようなものの方がずっと酷いように思うが、こういうのはOKなのかななんて思ってしまう。いや、あひるは鳥類だが、カジキは魚類だからいいんだとの理屈でもあるんだろうか。

○あひる掴みがいけないとすると金魚すくいはどうなんだろう。いや、これも魚類だからいいんだという事になるのだろうか。

○そう言えば最近の新聞に化粧品のテストに動物か使われていることについて、EUでは完全に禁止されているが日本ではまだ・・という記事が掲載されていた。そう言えば随分前にも聞いたことがある。人間は次第に優しくなっていくのだろうか。それにしては戦車や大砲を繰り出して大規模な殺戮を行っているのはどうしてなんだろう。

生成AI

○chatGPTというものがにわかに注目を集めるようになっている。生成AIと言われるコンピューターソフトで、質問をするとそれに答えてくれるのである。同様のソフトが次々開発されていて、文章に限らず画像でも音声でも扱えるという。

○そのため政府も企業も積極的にその利用を考えだした。またその利用についてのガイドラインも作成中という。例えば学校等で生徒に読後感想を書かせる場合、この生成AIを使用するのは不可といった具合にである。

○コンピューターには「心」は無いはずなので、「感想」を持つことはなさそうだから、「感想文」を生成してきたとしても、それはネット上のいろんな感想文を上手にミックスして捻り出したものだろう。だがそれを読んだ人はそれを人が書いたのか、AIが「生成」したのか見分けるのは難しいかも知れない。

○だが今後こういうものが普及すると、人はそれに頼りきりになって、選挙演説とか、首相の所信表明演説等にも利用されるかも知れない。つまり内容空疎で美辞麗句が連ねられた文章なんか、下手なスピーチライターよりも上手く書けるんじゃないかとも思ってしまう。

ウクライナ戦争と核兵器

○ロシアのプーチン大統領は度々ウクライナ戦争での核兵器使用をちらつかせてきた。また最近メドベージェフ前大統領も広島・長崎のように核兵器を使用すればこの戦争は終わると発言している。

○ではロシアは本当にウクライナに対して核兵器を使用する可能性はあるのだろうか。恐らくそれはないと思う。1945年と2023年で世界は大きく変わっている。広島・長崎の惨状は当時は広く世界に伝わることはなかった。だがもしロシアがウクライナに対して核兵器を使用すれば、直ちにその惨状は全世界に伝わることになる。

○世界中からの非難を浴びるのは必定である。しかも舞台はヨーロッパである。アメリカは朝鮮戦争でもベトナム戦争でも核兵器の使用を検討したという。結局使用には至らなかったがまだアジアでなら核兵器の使用も赦されるかと考えたのだろう。

○メドベージェフ流に言えば、日本は核兵器で降伏させることができたが、核兵器を使用しなかった朝鮮戦争は休戦にしかならず、同じく核兵器を使用しなかったベトナム戦争では北ベトナムに勝ちを譲ってしまった。核兵器が使用できないウクライナ戦争では良くて休戦、下手すれば勝利はウクライナにとの結果に成りかねない。といった所だろうか。