入学試験

⚪入学試験だが、本来学校は入学希望者全員を入学させても良い訳である。とは言え学校には定員があるので入学希望者が定員を大幅に上回るようだと足切りをすることになる。では、何を基準に足切りをするのか、それが問題である。
⚪例えば高校の入試だと、中学校で教わった事を良く理解しているか、ちゃんと覚えているかが問われることになる。だが、こういう方法には弊害がある。基本的な事、重要な事は誰もが記憶し理解している。従ってそのような事を入試問題に出しても全員正解になって足切りという目的が達成出来ない。
⚪そこで捻った問題、意地の悪い問題、トリヴィアな知識を問う問題が出されることになる。そうなると受験者も徹夜で勉強したり、受験技術を磨いたりしなければならなくなる。「傾向と対策」などという本が売れたりする。
⚪けれども受験勉強で青春を磨り減らすのは何とももったいない。優秀な若者を選抜して教育することは必要なことなのかも知れないが、今のやり方は最悪ではないかと思う。近々、記述式が導入されるそうだが受験戦争は解消されるのだろうか。