ふるさと納税のこと

⚪おかしな制度だと思う。先ずネーミングがおかしい。ふるさとと言っているが出身地という意味ではない。納税と言っているが寄付である。その寄付に対して所得税が減額されたりするのであたかもその寄付をした自治体に税金を納めたのと同じ効果があるという訳だが強引な論法だと思う。
⚪勿論それだけの事なら誰もそんな面倒な事はしないが、その寄付を受けた自治体から返礼品が貰えることになっていて、その返礼品というのが結構な品々であることから大いに人々の関心を引き付けているらしい。
⚪何故このような制度が導入されたのか、誰がこのような制度を発案したのか良くは知らない。しかし財政難に頭を痛める自治体の新たな収入源になると考えたのだとしたらとても名案とは言えないような気がする。
⚪例えば、返礼品はその土地の特産品である事という縛りがあるが、特産品が無い自治体だってあるだろう。また返礼品の金額は寄付の金額の三割程度までとの縛りもあるようだが、そのような縛りが本当に守られるかとなれば何とも心許ない話である。そしてとうとうアマゾンのギフト券を付けますという自治体が現れて総務省を慌てさせている。おかしな制度は運用もおかしくなるものらしい。