COVID19

武漢新型コロナウイルスの感染が広がっていることに警鐘を鳴らした医師がいた。だが中国の当局は対策に乗り出すのではなく、その医師を処分したのだった。そういうのは日本でも同じようなものだろうと思う。違うのは中国の方が強権的だというところだ。
⚪その医師はSNSで発信していたというから日本にも伝わっていた筈だし、武漢には日本企業も進出しているのだから注目されてもよかったと思うのだが、情報収集は外務省の仕事である。いち早く情報をキャッチし、分析しなければならない。外務省はこの情報を掴んでいたのだろうか。
⚪日本には中国から観光客が大勢やって来る。その影響は極めて大きい。だが日本でこのことが報じられるようになったのはかなり遅かったように思う。それが変わったのは感染者を乗せたクルーズ船が入港してからだった。ウイルスの感染から発症までの二週間、乗客・乗員は下船出来ない。だがその間に船内で感染が広がる危険がある。
⚪また武漢からの観光客は既に大勢入国していたのだから感染源はクルーズ船だけではない。ウイルスは既に国内に拡散していた。だが政府が恐れているのはオリンピックが中止になることだろう。ウイルス検査を押さえて感染者の数を少なく見せようとしているように思える。最早政府は信頼を失っているように思える。